多店舗展開を考える美容室オーナーへ。2店舗目以降の物件選びで見るべきポイント

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「予約が埋まる日が増えてきた」「スタッフが育ち、次の活躍の場をつくりたい」。
美容室の経営が軌道に乗ると、2店舗目の出店が選択肢に入ってきます。


ただ、家賃や人通りなど、その物件だけを見て出店を決めるのは早計です。
2店舗目以降は、既存店との関係やスタッフの配置
オーナーが不在でも運営できるかなど、考えるべきことが増えます。


大切なのは、出店の目的を明確にし、その目的を実現できる物件を選ぶこと。
多店舗展開を考える際に押さえておきたいポイントを紹介します。


物件を探す前に「何のために出店するか」を決める

同じ2店舗目でも、出店する目的によって、選ぶべき物件は変わります。


既存店で断っている予約を受け入れたいなら
今のお客さまが利用しやすい近隣が候補になります。
一方、新しいエリアで顧客を増やしたいなら
既存店から離れた場所も検討対象になるでしょう。


育ったスタッフに店長を任せたい
現在とは異なる客層に向けたブランドをつくりたい
といった目的も考えられます。


「手頃な物件が空いたから」というきっかけ自体は悪くありません。
ただ、物件に合わせて出店理由を後付けすると
必要以上に広い店舗や、運営しにくい場所を選ぶおそれがあります。


まずは「誰に、どのようなサービスを提供する店なのか」
「既存店とどのような役割分担をするのか」を整理しましょう。

物件を比較する基準が明確になります。


近隣に出すか、別のエリアに出すかは戦略次第

既存店の近くに出店すると
お客さまを取り合うのではないかと心配する方もいるでしょう。
しかし、商圏が重なること自体が問題とは限りません。


一定の地域に集中して出店する「ドミナント戦略」には、地域での認知を高めたり
店舗間でスタッフの応援や教育を行いやすくしたりする狙いがあります。
既存店が満席のときに近隣の系列店を案内できれば
予約の取りこぼしを減らすことにもつながります。


同じエリアでも、価格帯や得意な施術
対象とする客層を変え、店舗ごとに役割を持たせる方法もあります。


一方、別のエリアへの出店では、新たな顧客との接点をつくれます。
ただし、既存店で知られているからといって
新しいエリアでもすぐに集客できるとは限りません。


近隣と別エリアのどちらが正解かではなく
自店が目指す展開に合っているかを判断しましょう。


既存店との距離は、運営体制とセットで考える

物件の距離を考えるときは、地図上の近さだけでなく
実際の移動時間を確認することが大切です。


オーナーが両店を行き来するなら、移動にかかる時間は
そのまま施術や店舗管理に使えない時間になります。
電車の乗り換え、駅からの徒歩時間
車で移動する場合の渋滞や駐車場まで含めて考える必要があります。


急な欠勤が出たときに応援へ行けるか
営業後に合同研修を行えるかなど
具体的な場面を想定してみましょう。


反対に、店長が現場の判断やスタッフ管理を担い
各店で営業を回せる体制があれば、距離の制約は小さくなります。
「何キロ以内ならよい」と一律に決めるのではなく誰が店舗を管理し
どの程度の行き来が必要かを先に考えることが重要です。


人材配置の見通しから、広さや席数を決める

魅力的な物件でも、そこで働くスタッフが確保できなければ
計画どおりの営業はできません。


物件を契約する前に、店長を誰に任せるのか
既存店から何人異動するのか、新たに何人採用する必要があるのかを整理しましょう。


特に注意したいのは、新店の体制を整えることで
既存店の営業に無理が生じないか
という点です。
主力スタッフの異動によって予約を受けられる数が減ったり
残ったスタッフの負担が増えたりする可能性があります。


広さやセット面の数も、人材配置の見通しと合わせて判断します。
将来の増員余地は必要ですが、使わないスペースにも家賃や内装費はかかります。


採用が予定どおりに進まなかった場合も想定し
当初の人数で無理なく運営できる規模かを確認しておきましょう。


オーナーが常駐しなくても運営しやすい物件かを見る

多店舗展開では、オーナーがすべての店舗に目を配り続けることはできません。
物件の間取りも、スタッフが働きやすく
店内の状況を把握しやすいか
という視点で確認しましょう。


例えば、受付からお客さまの来店に気づけるか
セット面とシャンプー台をスムーズに移動できるか
必要な道具や薬剤を取り出しやすい位置に収納を設けられるか、といった点です。


フロアが分かれている物件や死角の多い物件は
コンセプトによっては魅力になりますが、スタッフ同士の連携や人員配置に工夫が必要です。


内見では、見た目や席数だけでなく
「予定している人数で、受付・施術・会計・清掃をどう回すか」までイメージすると
運営上の課題を見つけやすくなります。


出店費用と収支は、既存店を含めた全体で判断する

出店の判断では、新店単独の売上予測に加え
既存店を含めた収支を確認することが欠かせません。


既存のお客さまが新店へ移る計画なら
その売上をすべて新たな増収として計上しないようにします。
スタッフの異動で既存店の予約枠が減る場合も
その影響を織り込む必要があります。


また、家賃や内装費だけでなく、採用費、広告費、店舗間の移動費
開業後の運転資金まで見積もっておきましょう。


初期投資を抑える方法として、居抜き物件も選択肢になります。
ただし、設備が残っていても、そのまま使えるとは限りません。
設備の状態や台数、レイアウトを確認し
補修・交換・変更にかかる費用まで含めて比較することが大切です。


出店戦略に合う物件を選びましょう

2店舗目以降の「よい物件」は、家賃や立地だけでは決まりません。
出店目的、人材配置、管理体制に合い
既存店を含めた経営の成長につながるかが判断の軸になります。


サロン不動産ネットで物件を探す際は、希望エリアや予算に加え
既存店の所在地、出店目的、配置予定の人数も整理してご相談ください。
実現したい店舗展開を具体的にすることが、物件選びの第一歩です。

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