5年で12店舗|美容室の多店舗展開で出店ペースを落とさない方法

美容室の多店舗展開でつまずくのは、たいてい2店舗目や3店舗目です。
1店舗ずつは出せる。けれど、出すたびに次まで半年空いてしまう。
5年で12店舗まで広げたP.Bグループホールディングス(AI TOKYO)は、この「間隔」の問題をどう解いたのか。物件と資金の設計から見ていきます。
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この記事でわかること
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出店が止まるのは、物件がないからではない
多店舗展開が進まない理由を、物件情報の不足だと考えている方は少なくありません。
ですが実際に止まっているのは、資金が次の出店に使える状態に戻るまでの時間であることがほとんどです。
融資だけで回すと、機会は年2回になる
鎌形CEOは、融資だけに頼ると半年に一度しか出店機会がないと指摘しています。
審査に1〜2か月。実行までにさらに時間。そして次の融資が受けられる状態になるまで、実績を積む期間が必要になります。
その間に、条件の良い物件は次々と決まっていく。この待ち時間そのものが、大きな機会損失になっているというのが同社の見方です。
初期費用が重くなっている、という前提
ここ数年、出店の初期投資は確実に重くなっています。
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出店コストを押し上げている要因
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初期投資が大きいということは、1店舗が失敗したときのダメージも大きいということです。慎重にならざるを得ず、判断が遅れ、また物件を逃す。この悪循環に入りやすくなります。
資金調達を、用途ごとに分けて設計する
同社が取っているのは、資金の出どころを用途ごとに切り分ける方法です。
内装費・保証金はリース、融資は運転資金へ
- 内装費・保証金:「店舗まるごとリース」で分散し、月額の固定費に変える
- 融資枠:運転資金と人材投資に温存する
こうすると、出店するたびに手元資金が大きく減る状態を避けられます。次の物件が出たときに、動ける状態が維持されるわけです。
「月額固定費」として管理できる意味
鎌形CEOが評価しているのは、リース料が月々一定で固定費として扱える点です。
初期にまとめて数千万円が出ていく形と、毎月定額で出ていく形。同じ支出でも、資金繰りの読みやすさはまったく違います。
店舗数が増えるほど、この差は効いてきます。
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「次の物件が出たときに、すぐ動ける状態」をつくりませんか。 |
出店ペースは、採用力に直結する
出店の話は資金の話で終わりがちですが、この事例で興味深いのは組織への影響です。
店舗が増えると、ポストが増える
AI TOKYOの中島CEOは、新規出店によって店長や責任者のポストが増える点を挙げています。
若手がマネジメントや育成に関わるチャンスが生まれ、「早く成長できる環境」そのものが求職者に選ばれる理由になるという構造です。
同社は2024年に年間約50名を採用しています。
逆に、出店が止まると何が起きるか
- ポストが空かず、育ったスタッフの行き先がない
- キャリアの見通しが立たず、独立や転職を選ばれる
- 採用時に提示できる将来像が弱くなる
出店ペースの維持は、人材戦略でもある。物件を探すタイミングを考えるうえで、押さえておきたい視点です。
この事例から持ち帰れること
- 多店舗展開が止まる原因は、物件情報より資金が戻るまでの時間
- 融資だけで回すと、出店機会は年に2回程度に制限されやすい
- 内装費・保証金をリースへ、融資枠は運転資金へと用途を分ける
- 初期費用を月額固定費に変えると、資金繰りの見通しが立てやすくなる
- 出店ペースはポストの数を左右し、採用力にも直結する
よくある質問
Q. 美容室を多店舗展開するとき、資金はどう組み立てればいいですか?
A. すべてを融資でまかなうと、次の出店まで期間が空きます。内装費や保証金をリースに回し、融資枠を運転資金や採用に残すという分け方をすると、出店の間隔を詰めやすくなります。
Q. 出店ペースを上げると、リスクも上がりませんか?
A. 初期投資を大きく取ると、1店舗の失敗が全体に響きます。逆に1店舗あたりの初期負担を抑えられれば、リスクを分散しながら店舗数を増やせます。ペースとリスクは、資金の組み立て方で変わります。
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本記事は、BGパートナーズのオウンドメディア「サロンまるごとサポート」に掲載されたインタビューをもとに、物件・資金の観点から編集部が再構成したものです。ご本人の言葉によるインタビュー全文は、下記の元記事でお読みいただけます。
インタビュー全文:P.Bグループホールディングス 鎌形諒氏/AI TOKYO 中島翼氏(サロンまるごとサポート)

