美容室の物件は「決算書2期」で変わる|銀座100坪を取るまでの2年

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美容室の物件探しで、条件は決まっているのに候補が出てこない。そんな状態が長く続くことがあります。

銀座で100坪のサロンを構えるCOAも、理想の物件に出会うまで約2年かかりました。

その間は3か所のシェアサロンに分かれて営業していたといいます。何が状況を変えたのか、物件取得の視点で見ていきます。

この記事でわかること

  • 創業まもない会社が物件を借りられない理由
  • 「決算書2期分」が持つ意味
  • 60坪+40坪を100坪にまとめた交渉の話
  • 物件と内装を同じ窓口で進めるメリット

妥協しなかったから、2年かかった

COAが創業したのは2021年。銀座を拠点に、現在は表参道・立川・千葉にも店舗を展開しています。

ただ、スタートは順風満帆ではありませんでした。物件が決まらず、3か所のシェアサロンに分散して営業する期間が続きます。

「とりあえず借りる」を選ばなかった

条件を下げれば、借りられる物件はあったはずです。それでも妥協しなかったのは、目指していたお店の姿がはっきりしていたからでした。

青木代表が思い描いていたのは、「近所の公園」のような美容室。友達がいつでもいて、居心地よく過ごせる場所。それを実現するには、相応の広さと空間が必要でした。

狭い区画では成立しないコンセプトだった。だから決まらなかった、というのが実情です。

創業まもない会社は、なぜ物件を借りられないのか

貸主が借り手を選ぶとき、まず見るのは「賃料を払い続けられるか」です。

判断材料は決算書と事業実績。創業して間もない会社は、この材料がそもそも存在しません。

貸主が確認している主なポイント

  • 事業年数と、直近の決算内容
  • 連帯保証人や保証会社の有無
  • 同業態での運営実績
  • その区画で成立する事業計画かどうか

2期分の黒字決算という「材料」

COAが取った方法は、まっすぐでした。黒字の決算書を2期分つくる。

シェアサロンでの営業を続けながら実績を積み、経営者としての信用を数字で示せる状態にしたのです。

物件を探しながら与信を育てる。地味ですが、一等地を狙うなら避けて通れないプロセスです。

60坪+40坪が、100坪の1区画になった日

紹介を受けたのは、銀座六丁目の新築ビル「GIRAC GINZA」7階でした。

ただし、当初は60坪と40坪の2区画に分かれた状態。そのままでは、思い描いていた一体の空間にはなりません。

ここで動いたのがBGパートナーズでした。物件オーナーと交渉し、2区画を1区画にまとめる形で契約。結果として、100坪のワンフロアが実現します。

区画の「かたち」は、交渉で変わることがある

募集図面に書かれた区画割りは、絶対のものではありません。

  • 隣り合う区画を統合できる場合がある
  • 逆に、広すぎる区画を分割してもらえる場合もある
  • いずれも、貸主との関係と交渉力に左右される

「この広さでは合わない」と諦める前に、区画の組み替えが可能かどうかを確認する。これは、物件探しで意外と見落とされる視点です。

「希望の広さで出てこない」というご相談も承っています。
区画の統合・分割を含めて、貸主との交渉からご相談いただけます。

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数字だけでなく、積み上げてきたものを見る

青木代表が評価していたのは、決算書の数字だけで判断されなかったことでした。

美容師としてどんな実績を積み、どんな信用を築いてきたか。そこまで含めて見てもらえたことが、交渉のテーブルにつけた理由だといいます。

さらに、出店だけでなく移転や撤退まで見据えた話ができた点も大きかったとのこと。物件は借りて終わりではありません。数年先まで一緒に考えられる相手かどうかは、重要な判断材料です。

物件と内装を、同じ流れで進める

内装を担当したのは、ビューティガレージグループの内装工事会社タフデザインでした。

物件と内装が同じグループ内で進むと、こんな違いが出ます。

① スケジュールが共有される
契約日と工事着手日がずれず、オーナーが間に立って調整する必要がありません。

② 判断が早い
図面と契約条件の整合を取りながら進むため、「決まらないまま時間が過ぎる」状態が起きにくくなります。

加えて、美容業界を理解しているチームだったことで、抽象的なイメージが図面に翻訳され、美容師の動線まで考慮された設計になったといいます。

この事例から持ち帰れること

  • 創業期に物件が決まらないのは、条件ではなく与信の材料がないことが原因
  • 物件を探しながら決算実績を積むのは、遠回りに見えて近道
  • 募集図面の区画割りは、統合・分割の交渉余地があることがある
  • 出店だけでなく、移転・撤退まで相談できる相手を選ぶ
  • 物件と内装の窓口が揃うと、工期も判断も早くなる

よくある質問

Q. 創業1年目でも、美容室のテナントは借りられますか?

A. 直接契約の場合は難しいことが多く、決算実績が判断材料になります。ただし、事業者が契約者となるサブリース型の出店支援を使えば、創業まもない段階でも申し込める区画があります。

Q. 希望より狭い(広い)区画しか出ていない場合、どうすればいいですか?

A. 隣接区画との統合や、区画の分割に応じてもらえる場合があります。募集図面の区画割りは確定ではありません。諦める前に交渉可能かご相談ください。

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サロン不動産ネットでは、一般には公開されていない募集前の情報も含めて、美容室・エステサロン向けのテナント・居抜き物件をご紹介しています。

「実績がまだ足りない」「希望の広さで出てこない」という段階でも構いません。ご希望のエリアや坪数をお聞かせいただければ、条件に合う物件が出たタイミングでご連絡します。

本記事は、BGパートナーズのオウンドメディア「サロンまるごとサポート」に掲載されたインタビューをもとに、物件取得の観点から編集部が再構成したものです。ご本人の言葉によるインタビュー全文は、下記の元記事でお読みいただけます。
インタビュー全文:株式会社COA 代表取締役 青木大地氏(サロンまるごとサポート)

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