美容室2店舗目の物件が決まらない理由と探し方|出店事例
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「良い物件が出たのに、決める前に他社に取られてしまった」
美容室の2店舗目の物件探しで、いちばん多いご相談です。
表参道のヘアサロン「Vardy omotesando」を運営する株式会社SANも、2店舗目の物件探しに半年以上かかりました。
どこでつまずき、何が流れを変えたのか。物件を「押さえる」という視点で見ていきます。
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この記事でわかること
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2店舗目の壁は、1店舗目とは種類が違う
初めての出店なら、資金計画も物件条件も、自分ひとりの都合で決められます。
ところが2店舗目からは、そうもいきません。
- 既存店の営業を止められないので、動ける時間が限られる
- 配置できるスタッフの人数から逆算して、坪数を決めなければならない
- すでに借入があるため、次の融資審査は前回より慎重になる
物件・お金・人。
この3つが同時に噛み合ったタイミングでしか動けない。これが2店舗目以降の難しさです。
1店舗目で味わった、資金繰りの現実
株式会社SANの場合、1店舗目は融資で出店しました。
初期投資が大きく、オープン直後に想定外の支出が重なったことで、運転資金がほとんど残らない時期を経験しています。
そこで2店舗目は「手元のお金を減らさずに出す」という条件が最初から決まっていました。
当然、条件が増えれば物件探しの難度も上がります。
良い物件ほど、迷っている間に決まる
物件探しは半年以上に及びました。
条件に合う区画が出ても、資本力のある企業に先を越されてしまう。そんな場面が何度もあったといいます。
これは特別な話ではありません。都心の路面や低層階の好条件区画では、日常的に起きていることです。
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なぜ「スピード負け」が起きるのか
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問題は「探す期間」ではない
つまり、探す期間が長いことが問題なのではありません。
見つけた後に、すぐ申し込める体制ができていないことが問題なのです。
半年探しても決まらないサロンと、1か月で決まるサロン。その差は物件情報の量ではなく、意思決定の速さと与信の準備で生まれます。
「自分の名義で借りる」以外の方法もある
出店といえば自己資金か融資、契約者は自分自身。業界では、これが当たり前の感覚だと思います。
株式会社SANの代表も、リースという方法があることは知っていたものの、自分が使うものだとは考えていなかったそうです。
考えが変わったきっかけは、1店舗目での資金繰りの苦労でした。
借り手が「実績のある法人」になる、という意味
「店舗まるごとリース」のようなサブリース型の出店支援では、物件を借りるのは事業者側です。サロンはその区画を転借する形になります。
ここに、資金以外のメリットがあります。
貸主から見た借り手が実績のある法人になるため、個人や設立間もない会社では検討対象にすらならなかった区画に申し込めるようになるのです。
実際、2店舗目の「PROS」は、BGパートナーズが押さえていた区画を借りる形で決まりました(2025年9月出店)。
審査のスピードは、そのまま物件取得力になる
金融機関の融資審査は、早くても数週間、通常は1〜2か月かかります。
その間、貸主が区画を空けて待ってくれる保証はどこにもありません。
短期間で審査を完了できる仕組みを併用すれば、内見から申し込みまでを数日単位で進められます。
物件を「探す力」より「押さえる力」が問われる場面では、この差がそのまま結果になります。
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「良い物件が出たときに、すぐ動ける状態」をつくりませんか。 |
契約前に、必ず確認したい3つのこと
サブリース型を検討するときは、条件の自由度を先に確認しておきましょう。株式会社SANも、複数社を比較したうえで判断しています。
① 内装や設備に指定はないか
指定の設計・施工会社しか使えない契約だと、お店の世界観を表現しきれないことがあります。いつも依頼している設計者にそのまま頼めるかは、大きな判断材料です。
② 次の出店が縛られないか
3店舗目以降も同じ方式を使うよう義務づける契約もあります。自己資金・融資・リースを状況に応じて選べるかで、数年先の経営の自由度が変わります。
③ 審査から契約まで何日かかるか
物件が動く速さについていけるかを、具体的な日数で確認しておきます。「早いです」ではなく「何営業日か」を聞くのがポイントです。
手元にお金を残して出店するということ
初期費用を抑えた効果は、オープン直後にはっきり表れます。
開業後は、税金の納付、設備の初期不具合、想定より遅い採用ペースなど、計画に載せきれない支出が続くものです。
ここで現金に余裕があるかどうかで、判断の質が変わります。
広告や採用、撮影といった「売上をつくるための投資」にお金を回せるのか。それとも目先の支払いを優先して機会を逃すのか。
株式会社SANは前者を選ぶことができ、それが3店舗目の構想を早めることにもつながりました。
この事例から持ち帰れること
- 2店舗目が決まらない原因は、物件情報の不足ではなく与信と判断速度にあることが多い
- 契約名義を事業者にすると、申し込める物件の範囲そのものが広がる
- 融資前提で動くと、審査期間がそのまま機会損失になる
- リース方式は「内装の自由度」と「次の店舗の縛り」を必ず比較して選ぶ
- オープン直後の想定外の支出に備え、手元資金を残す設計にしておく
よくある質問
Q. 美容室の2店舗目を出すのに、良いタイミングはありますか?
A. 売上や人員の基準だけでなく、物件・資金・スタッフ配置の3つが同時に噛み合うかで判断します。既存店の運営を止められないぶん、初出店より動ける時間が限られる点に注意が必要です。
Q. 2店舗目の融資が通りにくいと聞きますが、本当ですか?
A. すでに借入がある状態での審査になるため、初回より慎重に見られる傾向はあります。また審査に1〜2か月かかるため、その間に物件が他社に決まってしまうという機会損失も起こりやすくなります。
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物件をお探しの方へ
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「良い物件が出たときに、すぐ動ける状態をつくる」。まずはそこからご一緒させてください。
本記事は、BGパートナーズが運営する「サロンまるごとサポート」に掲載されたインタビューをもとに、物件取得の観点から編集部が再構成したものです。ご本人の言葉によるインタビュー全文は、下記の元記事でお読みいただけます。
インタビュー全文:株式会社SAN 代表 中澤卓也氏(サロンまるごとサポート)

