ブランドを共有して地方に出店|実績1年でも大型店を実現した進め方

美容室の地方出店でつまずくのは、たいてい資金です。
そのエリアでの実績が浅い状態では、金融機関の審査は当然きびしくなります。
渋谷を拠点とするDecemberは、群馬での実績がわずか1年の段階で、倉庫を改装した大型店の出店を決めました。その組み立て方を見ていきます。
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この記事でわかること
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「独立か、会社に残るか」しかない構造
美容業界のキャリアには、長らく2つの道しかありませんでした。
- 独立して、自分の店を持つ
- 組織に残って、店長や幹部を目指す
力のあるスタイリストほど独立を選び、育てた人材が抜けていく。組織にとっては、成長が人の流出につながるという構造です。
第三の道としての「ブランドシェア」
Decemberが取ったのは、どちらでもない方法でした。
神宮前店を任せていたメンバーが「群馬で挑戦したい」と希望した際、独立させるのではなくDecemberのブランドを共有したまま新しい拠点を立ち上げるという形を選んだのです。
本人は経営の当事者になり、会社はブランドを広げられる。人が抜けるのではなく、拠点が増えるという設計です。
地方出店の資金は、なぜ組みにくいのか
ただし、この形には資金面の課題がありました。
選んだのは、地域コミュニティの中心地となるような大型の拠点。元倉庫を改装するため、浄化槽・電気容量の引き上げ・空調設備など、ゼロからのインフラ整備が必要でした。
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融資だけで進めるのが難しかった理由
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北田代表は「融資だけで全額を賄うことが不可能というわけではないが、現実的な選択とは言い切れなかった」と振り返っています。
不可能ではないが、現実的ではない
この判断は、多くのオーナーが直面するものです。
審査に通るかどうかだけでなく、通ったあとに手元がどうなるかまで見る。地方の大型案件では、この視点が欠かせません。
自己資金とリースを組み合わせる
最終的に選んだのは、自己資金と「店舗まるごとリース」を組み合わせる方法でした。
北田代表が挙げるメリットは明快です。手元資金を大きく減らさずに済むので、その後の運転資金や次の展開にも余力を残せる。
比較の決め手は「制約の少なさ」
他社のリースとも比較したうえでの判断でした。決め手になったのは次の3点です。
- 内装業者の指定がないこと
- 将来の出店方法を縛らないこと
- 担当者のレスポンスが速いこと
倉庫の大規模改装では、設計と施工の自由度がそのまま仕上がりに直結します。ここに制約がかかると、そもそも構想が成立しません。
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「地方で大型の拠点を出したい」というご相談も承っています。 |
出店が、働き方の選択肢を増やす
この出店には、想定を超えた効果もありました。
渋谷と伊勢崎という2拠点ができたことで、スタイリストが両方に顧客を持つという新しい働き方が生まれています。
拠点が増えると何が起きるか
- スタイリストがブランド代表として複数拠点を展開するキャリアが生まれる
- 地元に戻りたい人が、辞めずに移れる
- 同じブランドなので、顧客への説明もしやすい
北田代表は「リースがあることで加速できた」と述べています。資金の組み立て方が、組織の選択肢を広げたという事例です。
この事例から持ち帰れること
- 独立させるか残すかの二択ではなく、ブランドを共有して拠点を増やす形がある
- 地方出店は、そのエリアでの実績が浅いと融資審査がきびしくなる
- 「借りられるか」だけでなく「借りたあと手元に何が残るか」まで見る
- 大型改装案件では、内装業者の指定がないことが決定的に重要になる
- 拠点が増えると、スタッフのキャリアと働き方の選択肢も増える
よくある質問
Q. 地方で美容室を出店する場合、融資は通りにくいですか?
A. そのエリアでの営業実績が短いと、審査は慎重になる傾向があります。自己資金・融資・リースを組み合わせることで、審査に通る範囲で計画を成立させる方法があります。
Q. スタッフを独立させずに、店舗を任せることはできますか?
A. ブランドを共有したまま拠点を任せる形をとれば可能です。ただし物件の契約名義と与信をどちらが持つかで条件が変わります。契約の組み立て方から一緒にご相談いただけます。
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本記事は、BGパートナーズのオウンドメディア「サロンまるごとサポート」に掲載されたインタビューをもとに、出店戦略と資金の観点から編集部が再構成したものです。ご本人の言葉によるインタビュー全文は、下記の元記事でお読みいただけます。
インタビュー全文:December 代表 北田ゆうすけ氏(サロンまるごとサポート)

